本間裕大研究室

東京大学生産技術研究所・工学系研究科建築学専攻

道の駅の多目的最適配置

 「道の駅」は、休憩のための施設というだけでなく、地域の交流の場、観光情報の発信拠点、さらには災害時の防災拠点としても期待されています。その一方で、これまでの整備は地域ごとの必要性に応じて進められてきたため、広い範囲で見たときに、どこにどれだけ配置されているのが望ましいのかは、必ずしも十分に議論されてきませんでした。

 このような観点から、本研究では「道の駅」の配置を数理最適化の問題として捉えています。地元住民にとって利用しやすいことと、広域を移動する道路利用者にとって立ち寄りやすいことは、必ずしも同じではありません。また,平常時の利便性と、災害時のバックアップ拠点としての役割も、異なる見方を必要とします、そこで、多様な利用者と多様な機能を同時に考慮しながら、道の駅の望ましい配置を分析しています。

 分析の結果、重視する役割によって、望ましい配置には違いがあることが分かってきました。一方で、複数の観点をあわせて考えることで、全体としてバランスのよい配置を導くことも可能です。さらに、すべての施設を入れ替えなくても、一部を戦略的に見直すだけで、全体の性能を大きく改善できる可能性も示されています。この研究は、道の駅を単なる休憩施設ではなく、地域や交通を支える社会インフラとして捉え直し、そのあり方を考える試みです。

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